国土交通省が定めている、いわゆる「緑ナンバー」を対象とした、アルコール検知器でのチェック義務。
2022年4月を境に「白ナンバー」の車を、規定の台数以上使用する事業者もアルコールチェック対象となりました。
※2022年9月14日、警察庁は正式に、2022年10月1日から予定されていた白ナンバー事業者における車両利用前後のアルコール検知器の使用義務について、当面延期するとの方針を明らかにしました。 また最新情報が入り次第お知らせします。
本記事では、アルコールチェック義務化の概要やリフォーム会社として準備すべきこと、具体的なチェック内容や、ファーストプロでの取り組みもご紹介します。
ぜひご参考にしてください。
【緑ナンバー・白ナンバーとは】
緑ナンバー…事業用自動車のこと。主に旅客や貨物を運送し、その代価として報酬や利益を得る事業用車両のことを指します。
白ナンバー…軽自動車以外の自動車で貨物運送事業や旅客運送事業に使用しない車両に取り付けられる。自家用車、商用車、パトカーなどは白ナンバーです。
リフォーム会社も要確認!アルコールチェックの対象
以下いずれかに該当する企業の場合、アルコールチェックが義務になります。
・乗車定員が11人以上の自動車1台以上
・その他の自動車5台以上
※オートバイは0.5台として換算
※それぞれ1事業所あたりの台数
2022年4月~義務化されたこと
・運転前後の運転者の状態を目視などで確認し、運転者の酒気帯びの有無を確認すること
・酒気帯びの有無について記録し、記録を1年間保存すること
つまり、2022年4月時点では、まだアルコール検知器を使用する必要はありませんでした。
しかし、リフォーム会社として注意しておきたいポイントは、「直行直帰の場合も対象になる」という点です。
朝は会社に出社しても、現場を車で回りそのまま帰ることも多いリフォーム会社は要注意。
しっかり、チェック・記録を残せるような体制づくりをしておくことが重要です。
2022年10月~義務化される予定だったこと
2022年4月から義務化された2つの項目に加えて、アルコール検知器を使ったチェック義務が近いうちに開始されます。
①運転者の酒気帯びの有無確認を、アルコール検知器を用いて行うこと
②アルコール検知器を常時有効に保持すること
※本件でのアルコール検知器とは…呼気中のアルコールを検知し、その有無、またはその濃度を警告音・警告灯・数値などにより示す機能を有する機器のこと
アルコールチェックの対象企業は、検知器の用意が必要になってきます。
具体的なチェック項目
・確認者名
・運転者名
・運転者の業務に係る自動車登録番号又は識別できる記号、番号等
・確認の日時
・酒気帯びの有無
・その他必要な事項
上記が記録項目です。
記録の保管方法に関しては、媒体や書類形式に指定はありません。
会社ごとに好きな保存方法を決めることが可能ですが、データが膨大になることを想定して、始めからデータ管理付きの検知器を用意するのもオススメ。
また、運行管理者はアルコール検知器を少なくとも週に1回以上はメンテナンスする必要があります。
ファーストプロの取り組み
ファーストプロでは規定されている項目のチェックはもちろんのこと、各車両に1台ずつ、アルコール検知器を携帯することを義務化。
管理者だけではなく、車両を運転するスタッフ・職人全員が安全・安心な社会にするための「意識」を大切にしています。
今回の制度により「面倒が増えるな…」と感じるかもしれませんが、新しい社内ルールの制定は、その他のコンプライアンス体制を見直す良い機会にもなります。
スムーズに移行できるよう、責任者は率先して社内に周知し、企業のリスクマネジメントも強化していきましょう。
【参照】
警察庁「事業所の飲酒運転根絶取組強化!」
当ブログ記事は、すべての建築現場のことではなく、住宅リフォームの現場に関わる内容になります。また、ブログ記事の内容は当社取次先などの見解、及びインターネット上の記事検索を参考にさせていただいております。
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