歩くとミシミシ音が鳴ったり、色あせや傷が気になるフローリングは、リフォームのタイミングかもしれません。
マンションの場合、フローリングのリフォームはどうしたら良いのでしょう。実は、少し注意が必要です。
この記事ではマンションの場合のフローリングのリフォームの施工法・注意点を解説します。
床のリフォームをする予定の方、マンション住みかえを検討中の方、ぜひご一読ください。
マンションでフローリング張り替えリフォーム!
「上貼り」「張替え」の違い解説
マンションでのフローリングリフォームの施工法は大きく2種類あります。
それぞれの特徴を解説します。
■上張り(重ね張り)
既存のフローリング床の上に、新しいフローリング材を重ねて張っていく方法。
上張り専用に作られた薄いフローリング材を使用します。
手軽さから、近年人気が高まっています。
上張り(重ね張り)のメリット
・既存のフローリングをはがす工事をする必要がなく、ゴミが出ない
・工期が短く、施工費用を抑えることが可能
・工事の際に出る音がそれほど大きくない
・床暖房対応の重ね張りフローリングを選べば、床暖房を使うことも可能
上張り(重ね張り)のデメリット
・歩くと床がミシミシときしむ「床鳴り」を解消することはできない
・床の下地に痛みや腐食がある場合は不可能
・新しく張ったフローリング材の厚みの分だけ床がやや上がり、敷居や造り付けのクローゼットなどとの高低差が変わる
※上張りは、基本的にフローリングからフローリングへの張替えの際にのみ可能な工法です。
マンションで多く見られる、カーペットからフローリングへの変更をしたい場合では選ぶことができません。
カーペットからフローリングへの変更について
詳しくはこちら↓
マンションでカーペットをフローリングに!事前に注意すべき3点
■張替え
既存の床材を撤去して下地を調整し、新しいフローリング材を張っていく方法。
張替えのメリット
・下地材の腐食状態などの確認ができる
・床鳴りを解消できる
・リフォーム前後での段差が生じない
張替えのデメリット
・工事が大掛かりになるため、工期は長め・施工費用は高め
・解体の際の騒音が大きい
【注意】管理規約によっては上張りはできない
マンションの床リフォームで注意しなければならないのは管理規約の中で床材が指定されていないかという点です。
マンションでは床材の防音性能の基準、床材に関する指定されている場合があり、その場合は残念ながら上張りはできません。
上貼りができないよくある例
マンションのフローリングに使われているクッション性のある、フカフカとした床。
こちらが使用されている場合、管理規約の遮音性の規定により、敢えてその床材を使用している可能性が高いです。
遮音性のあるフロアの上にさらに上張りをすると、軽量床衝撃音低減性能が大幅に悪化してしまいます。
※上張りしたことにより遮音性・防音性が更にアップする、ということにはなりません。
このため、事前に管理規約はしっかり確認することが大切です。
マンションの床のリフォームまとめ
上張りと張替えどちらが良いか。内容をまとめます。
①管理規約を確認し、できるリフォーム施工を確認する
②リフォームがOKの場合のおすすめ
・費用や工期抑えたい…上張り
・下地の状態が悪い場合や、全体の見た目を重視したい…張替え
もちろん現地調査もして、リフォーム業者に判断してもらわなければ、解らない事もあります。
安心できるリフォーム業者を選び、適正価格を知った上で、ご自宅にあった最善の方法でフローリングをリフォームしましょう。
ファーストプロなら、経験豊富なスタッフが丁寧にアドバイスさせていただきます。
迷ったらぜひ一度ご相談を!